部材のプレカットと塗装
まず、最も重要な4角の柱とそれらをつなぐ4本の梁となる部材を揃えます。
使用したのはホームセンターで普通に売っている防腐処理済み4×4材で、圧力をかけて防腐剤を浸透させてあり、外観は少し緑色っぽく見えます。
店頭の限られた在庫の中から狂いの少ないものを選びに選びましたが、時期が悪かったのか曲がりやねじれがひどいものが多く、納得できるものだけでは必要な本数を揃えることができずかなり妥協しました。。
これを必要な長さにカットし、さらに市販の防腐剤を塗布します。


写真は塗装後の状態です。 庭が草ボーボーで恥ずかしいです…
防腐・防虫塗料について
塗料は、今回初めて水性のものを使ってみました。
値段が安いのはいいのですが…今まで使った塗料の中では、「のび」が悪い、材料に浸透しにくいなど、使用感は悪いと言わざるを得ません。
せめて耐久性能が良ければいいのですが、これは何年か経たないと確かめられません。
塗装直後の感じでは、油性塗料のように水を弾かないのでなんだか不安です。
水性塗料のメリットは、刷毛を水洗いできることぐらいかなと思いました。
でも刷毛は180円程度と、ほとんど使い捨て感覚なので、それほど大きなメリットには感じません。
防腐塗料はなんといってもキシラデコールが有名です。
耐久性が高い、「のび」や浸透性など使用感がよい、ほとんどのホームセンターで取り扱っているなど、メリットがたくさんある反面、値段が高くてなかなか手が出ません。
ちなみに私は、これまで使った塗料の中で
インウッドが最も良いと感じています。
耐久性や使用感はキシラデコールと同等で、より優れている点としては、
①1回塗りでよいため、塗装面積あたりの費用が安くあがる
②匂いがきつくない
③撥水能力が高い
などがあります。
③については、雨が降ったりすると感動モンの撥水力を実感できます。
ただこれは1カ月も経つと弱まってきます。仕方ないですけどね。
躯体をつくる
柱は、最低3本立てて上部をつなげば安定しますが、最初の1~2本はどうするか。
1人で作業するには何か方法を考えなければなりません。
余裕がなくて途中写真を撮ってないので文章で説明すると、柱の途中から2方向につっかい棒を出す形で角材をクランプで仮止めし、三脚の原理で支えながら柱を基礎石の上に載せ、基部を羽子板にビス止めします。
この要領で柱を2本立て、上部を梁で結びました。

ここまで来ても写真手前側への傾きには非常に弱いため、まだつっかい棒を1本残してあります。
ユラユラして甚だ頼りないので、寄りかかったりして力をかけることはできません。
こういう作業は風の強い日はムリですね。
同じように柱を追加していき、4本立てたところです。

ようやく横向きの力にも多少は耐えるようになってきましたが、風の力はすごいモンです。
こんな構造だけでは、簡単に各面が平行四辺形に歪んでしまいます。
理想は、歪まない直方体が4つの石に載っている状態です。
これに近づけるため、補強を入れていきます。

ここまでくればもう大丈夫。ちょっとやそっとで倒壊する心配はありません。
設計上の制約は、母屋の窓とドアでした。
この窓とドアにかからないようにするため、梁の高さは地上2,300㎜程度になり、手が届かない高さの作業にちょっと苦労しました。
また、ドアに面したところは、直接小屋に出入りできるようにするため下の梁が入れられません。するとこの面の剛性はどうしても他より低くなってしまいますがやむを得ません。今後の作業で、できるだけ補強していくことで対処します。
なお、写真右側の面が入口のある正面で、自転車が出入りするためここも下の梁が入れられません。ただ、扉をつけるために柱を2本追加しており、この面の強度は十分です。
こうしてなんとか、一人だけの作業で躯体を形にすることができました。
体中が痛くてヤレヤレです。ホント、歳とったなぁ…
外壁は後でじっくりやろうと思っているので、次は屋根をかける作業に入ります。
前回 : DIY 倉庫&自転車小屋をつくるゾ(2)
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