今回は、まず草を追加しました。
使ったのはミニネイチャー。

これは、ミニネイチャーのマットアソート(春)に入っていたもので、ミニネイチャー全般に言えることですが、色が鮮やか過ぎます。
そこで、好みの色を吹き付けたのですが、いかんせん草丈がありすぎて奥まで着色できません。
嫌な予感…
しかしとりあえず植えてみます。

やっぱりね。
草の色が変です。
同じ商品に入っていた草丈の短いシート(これも好みの色に着色)を使い、色がおかしいところを隠すようにさらに植え込んでごまかすことにします。
そして、エアブラシで全体の色調を整えるとこうなりました。

我慢できる範囲に近づきました。
でも、本当に正直なところは、どこか気に入らないのです。
多分、色だけでなく、草の生え方が不自然だからではないかと思うのですが、この段階から修正する良い方法が思いつかないので、あきらめることにしました。
悔しい…
次に電柱を植えます。

簡単に見えますが、この電柱で思わぬジレンマにおちいりました。
この豚舎に電気を引くことだけを目的にした、電灯もない粗末な電柱を再現したいのですが、そういったタイプは細くて低く、先細りのテーパーがついていることが多いと思います。
これをスケール換算すると直径3mm弱程度で竹串でも充分なのですが、実際に竹串を使うと細すぎるように見えます。ましてテーパーをつけると、串そのものに見えてしまいます。
なぜ細すぎるように感じるのかは、すぐそばにある豚舎の柱に原因があります。
この程度の建物は、実物では四寸角の柱で充分だと思います。HOスケールでは1.5mm角ですが、このサイズのヒノキ角材が手に入らないので2mm角材で代用しています。
そうすると、実物換算で五寸柱になり、かなり立派でがっしりした印象にならざるを得ません。
この柱との対比で、電柱が細く見えてしまうのだと思います。
このことは、今後のシーナリー作りにとても参考になります。
オーバースケールのものと、感覚的にサイズを良く知っているものとを、近くに配置しない方がいいということです。
仕方なく電柱を太くしてバランスをとりましたが、粗末な電柱から遠ざかってしまい、不満が残りました。
最後に、樹木を一本植えます。
ジオラマの樹木の作り方については、
以前の記事で研究したのですが、あまりいい結果が出せませんでした。
今回は、濃い色のコースターフのみを使ってみます。

当然これではドギツくなってしまいます。
この上からマイルドな色を吹きつけ、光があたっている葉と、影になっている葉の陰影をつけます。

写真では伝わりにくいかもしれませんが、これが一番自然な感じがします。
こうして、自分のスタイルが徐々に決まってきている感じがします。
ジオラマに樹木を植えます。

しっくりきています。
長かった豚舎建設も、ようやく終わりです。
それでは完成写真をどうぞ。

これが、想定していた観賞時の正面です。
できたてなのにボロボロです。サイコーです。

曲がり角側から。

裏から。
こうして見ると、物の配置をかなり考えた正面側より、他のアングルの方が面白いように感じます。
この意外性が、絵や写真でなく、立体で表現する醍醐味です。
次回から、組立式
レイアウト作りに戻ります。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
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