日本のバスコレクション創刊号 発売
アシェット・コレクションズ・ジャパンの「日本のバスコレクション」。
東京都内では半年くらい前に先行販売されていたようですが、地方でもようやく発売です。
魅力的なTVCMに誘われ、買う決心を固めていました。
創刊号は懐かしいボンネットバスの代表格「いすゞBXD30」(伊豆の踊子号仕様)を3台購入です。

3台まとめ買いしたのは、バス会社を設立して、鉄道模型レイアウトの駅前バスターミナルに並べようという企みです。
気になるクオリティは?
こういった商品は造りが大雑把なのでは?などと気になりますが、創刊号は通常より安い(790円)こともあり、個人的には十分合格点の内容だと思いました。

製品状態ではこのようにケースに入っていて、シリーズをずらりと並べれば素晴らしいコレクションになると思います。
気になる部分もないわけではないのですが、ケース内では小さなアラはそれほど気になりません。
プロポーションはとてもよく再現されていると思います。

スケールもほぼ正確な1/72。
塗装で表現された極小文字や極細ラインの精密さは特筆に値します。

こういう細かな塗装は、精密な鉄道模型の完成品と同等のレベルです。
車内はやわらかめの樹脂で一体成型。
黒一色なので、シートなどを塗装すればもっとよくなりそうですが、塗料のノリが悪そうな質感です。

残念ながらステアリングはキレない構造です。
しかしタイヤはゴム製で、トレッドパターンまで表現されています。後輪はもちろんダブルタイヤを再現。

ビス1本で簡単にボディーとシャシーが外れます。
が、これ以上の分解は、パーツをはめてからピンをつぶして固定されているため難しいです。
改造や再塗装などは、一旦不可逆的に分解して(壊して)から加工し、再組み立ては接着するしかなさそうです。
製品ごとに仕上がりにバラツキが
同じ製品を3つ購入してわかったのですが、個々の製品ごとに、仕上がりに結構バラツキがあります。
不思議なのは塗装のデキで、小さな文字類は完璧なのに、オレンジとクリームの塗り分けラインは個体ごとに微妙に異なっている部分があります。
リアから屋根にかけての曲面部分がそうで、もしかすると手作業でやっているのか?と思わせます。
それから、バラツキが極端だったのがフェンダーミラー。

右側の製品ではボディーの穴にステーがしっかりはまっていないため、みっともなく開いて取り付けられています。
3台目はもっとひどい状態でしたが、修正できないものかと力を加えたら折れてしまいました。
ミラーはステーと一体成型の樹脂です。
他には、窓がうまくはまっていないものがあったりします。
私は無造作に選んでしまいましたが、購入時にはなるべくよく確認した方がいいと思います。
ちなみにこのミラーは、元々作り直すつもりでした。
この手の商品ではこれが限界と納得していますが、作りこんだジオラマの中に置くアクセサリーとしては少し大味です。
今後のシリーズ展開など
第4号までは内容が予告されています。
・第2号 日野BH15 (上毛電気鉄道)
・第3号 いすゞBU04 (東京都交通局)
・第4号 ニッサンU690 (高知県交通)
その後も魅力的なラインナップで、時期不明ですが「いすゞTSD40(山交バス)」、「日野BT51(信南交通)」なども予定されているようです。
冊子部分の内容は、付属ミニチュアの車種について解説する「バスコレクション」のほか、バスの歴史を紐解く「バスヒストリー」、記念乗車券などのコレクションアイテムを紹介する「バスFAN」などで構成されています。
いずれもパッケージから切り離し、別に販売される専用バインダーに綴じられるようになっています。
<おわりに>
今回の「日本のバスコレクション」創刊号発売は、鉄道模型レイアウトに絶対必要だと思っていたボンネットバスを、必要な台数確保するいい機会になりました。
3台で合計2,370円。かなりお得だと思います。
本当は、伊豆の踊子号仕様のBXD30より、子どもの頃乗った山交バス仕様のTSD40の方が欲しかったのですが、第2号以降は通常価格になってしまうので、まとめ買いはちょっと痛いと考えて妥協してしまいました。
今回購入した3台は、いずれディティールアップとカラーリング変更を行う予定なので、その際またご報告します。
(その時には、FALLERのカーシステムも…などと妄想してしまいます)