HO組立式レイアウト(その2:情景の検討)
気持ちも新たに検討を始めた組立式レイアウトですが、すでにできているものをベースにするため、表現可能なシーンに大きな制約があります。
それをクリアできるもので、現時点におけるラフなイメージは次のようなものです。
橋やトンネルなどのない、平坦でシンプルな地形です。
ここで10年前の話に少しお付き合いください。
当時、なんのビジョンもないままKATOの線路セットでできる簡単なレイアウトとして着工しましたが、収納方法はこのように考えていました(今回もこれは踏襲するつもりです)。
この構想では各ブロックの高さを20cm程度に抑えねばなりません。ある程度ストラクチャーなどを配置するにはボードを薄くしてクリアランスを稼ぐ必要がありますが、それでは強度が出ないので、路盤に構造材の役割を持たせることにしました。
ボードの枠は28mmの角材で頼りないですが、路盤を1枚のベニヤから切り出してがっちり接着しています。C・Dブロックのカーブも半円分を1枚から切り出しました。
これで多少は強度が出ましたが、代償として、路盤に切れ目を作ることができないため橋の建設は不可能になりました。
一方、私は国鉄型の車両しか持っていませんでした(今も)。
驚かれるかもしれませんが、実は車両に対してあまり興味も知識もなく、「この車両がかっこいい!どうしても欲しい!」といった気持ちがありません。
その代わり、心にしみる田舎風景の中を列車が走る情景にはとてつもない憧れがあり、この趣味を選んだのはそれを表現したいという理由1点のみです。
そんなわけで高価な車両を買う気にはなれず、KATO・TOMIXの国鉄大型車両ばかり持っていたのです。
線路敷設が終わるともちろん走らせて遊ぶわけですが、20m級の車両が走る舞台としてはなにか物足りず、橋が作れないなどの不満もあって、急に冷めてしまいました。
こうしてこのレイアウトは長い眠りについてしまうわけですが、数年前に大きな変化がありました。有名すぎる本ですが、宮下洋一氏の「地鉄電車慕情」を購入したのです。
これはすごい!ものすごい!
見たことないのに懐かしさがこみ上げてくる情緒あふれるシーン。すさまじいディティール。
毎日眺めたため、擦り切れてページもはずれ、もう1冊買おうかと思っているくらいです。
ここで売ってます↓
地鉄電車慕情 改訂新版―宮下洋一作品集 車両とレイアウト・・・”模型鉄道”のコンセプトと工作の実践 (NEKO MOOK 1044)
この本のおかげで、10年前にはなかった「地鉄をやりたい」気持ちが芽生え、日に日に強くなってきました。
地鉄電車なら、短いホームやR550の急曲線も十分な舞台になります。橋がないのはやはり残念ですが、地鉄はどこも初期投資が厳しく、できるだけ橋の不要なルートをとったはずです。あきらめもつきます。
着工当時失ったやる気がムクムクと盛り上がってきました。
前置きが長くなりましたが、この組立式レイアウトは電化地方私鉄を目指します。
これが言いたいだけだったんです。長くてすいません。
(でも車両持ってないけど…どうすんの?)
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- [2009/01/14 02:05]
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コメント
地鉄レイアウト
地鉄レイアウトが楽しみです。
地鉄電車慕情は私も持っていますが、すごい作り込みですね。ただ細かいだけでなく、シーンをまとめるセンスがすばらしい。
私も随分あの本に感化されましたが、実はもっと古く、中学生ぐらいの時に阿部氏の火の見櫓やボンネットバスの記事に衝撃を受け、今もあこがれ続けています。
1970年頃、鉄道模型の参考書にしようと買ったTMSの合本で連載されていたのが阿部氏のアクセサリィシリーズで、自転車、リヤカー、ほうき、井戸、はてはトイレまで。
純真な中学生はその記事で一生続く価値観を洗脳されてしまったのです。
地鉄電車慕情はその感激を改めて感じさせてくれた本です。
やっぱり小さなセクションを作りたくてたまらなくなってきました。
genchichi様の作品のセクションぐらいの密度でこのサイズのレイアウトができあがると本当に素晴らしくなりそうです。
工作の進行を楽しみにしていますね。
初瀬春日様こんばんは
阿部氏のアクセサリィシリーズ、残念ながら私は存じませんが、小物が実感たっぷりに配置され、あたかもそこに生活があるかのような作品を見るとなぜかワクワクします。きっとそういう記事だったのでしょうね。
今回の地鉄、テーマの一つはスピードです。この完成に10年もかけていては、その数倍かかる本番では生きているうちの完成は望めません。簡素化、省略、妥協なども必要なテクニックと考え、どこまで短期間で一定レベルのものができるかという点を重視しています。
そういった意味で、もしかしたらせっかくのご期待に添えない部分もあるかもしれませんが、どうか広い心で見守っていただければなぁと思います。
電車は・・・
初めまして、「とと」と申します。
以前より時折拝見させていただいてます。
地鉄にふさわしい電車が無いと・・・
今度トミックスが発売する「高松琴平電鉄」の旧型車輌なんかはうってつけではないでしょうか?
http://www.tomytec.co.jp/tomix/products/ho/ho605.htm
とと様こんばんは
ドキッ!ネタをばらしてしまいますが、実はそのうってつけ車両、予約してあります(1両ですが)。琴平電鉄発売の情報が、このレイアウトに再び取り組む気になった大きなファクターの一つです。
時々とと様のサイトにもお邪魔していますが、ネットデビューして日が浅く活発なやり取りがされている場になかなか入りにくかったので、こちらにおいでいただけてとてもうれしいです。
ありがとうございました。
阿部氏
古い話で申し訳ありませんでした。
阿部敏幸氏は現在エコーモデルの社長で、アマチュア時代の1960〜70年代にたびたびTMS誌上に作品を発表されていました。
現在のエコーモデルの情景小物の多くはその当時の作品が原形になっているといえば、雰囲気がわかって頂けると思います。
車輛中心だった鉄道模型の世界に情景小物というものを持ち込んだ功績は大きく、確実に日本の鉄道模型のあり方を変えたモデラーの一人です。
すべて雑誌記事からの受け売りなんですが、地鉄電車の宮下氏はエコーモデルの常連で、阿部氏とも親交が深いと書かれています。
宮下氏は阿部氏が誌上でその技術とセンスを認め、絶賛したモデラーです。
有名な話なので、もしご存じだったらごめんなさいね。
そうだったんですか?
恥ずかしながら全然知りませんでした。
小学生時代Nゲージをチョコッとかじったことはありましたが、雑誌などを買い始めたのは10年ほど前、「一生かけてこれをやろう」と決めたのは4〜5年前にすぎません。
にわかモデラーであることが露呈してしまいましたね。
知らないでいる訳にはいかない情報をいただきました。ほんとにありがとうございます。